きょうだい児(もしくはひらかなで「きょうだい」)とは、障害児(者)を兄弟姉妹に持つ人の事をさします。

 

栗本家にも、そんな「きょうだい児」がおります。
障害児である兄を持つ、二つ下の妹。小学5年生ですが、(株)のぎすの「こども営業部長」として活躍中です。

先の記事「当たり前でない事の苦悩・前編」で、娘の件に少し触れたのですが、今回はその「娘」のお話です。

 

生まれた時から障害児の兄が居た娘は、小さな頃から私を独占できない日々でした。
本来ならば、下の子に手がかかる乳児期。
お兄ちゃんの方がそれを見て赤ちゃん返りをする…という図式が成り立つはずです。
残念ながら、娘の場合は違いました。

 

常に「お兄ちゃん」に手がかかるお母さん。
私を見て欲しいのに、見てくれないお母さん。
そばにいるのは常におばあちゃん。

随分と寂しい想いをさせたなぁと今でも申し訳なく思います。

 

娘が大きくなるにつれて、更にお兄ちゃんには手がかかるように。
娘は手がかからない(もともとかけていない)ように。

そしてとうとう、あのセリフを聴く事になります。

 

 

「おかあさんは、私のこと嫌いなの?」

 

 

ああ、とうとうこの日がやってきた。
お兄ちゃんばかり追いかけている私に対し、娘が発したSOS。
ごめんよ、ほんとにごめん…。
悩んだ私に友人が言いました。

 

「じゃあさ、うちに遊びに来るときは娘ちゃんだけを連れておいで。
お祭りとかたくさんあるしさ。あの場所に行くときには、必ず娘ちゃんとだけだよって。
娘ちゃんにとって、特別な場所を作ってあげようよ。」

 

その作戦は見事に成功。大成功でした。
大阪に住む長年の友人宅に遊びに行く際は、必ず娘だけ連れていきました。
友人の住む市は、多くの大企業が本社や工場を置くような市で、福祉への取り組みも積極的な市。
そこで毎年のように行ったお祭りがありました。
市が全面協力し、協賛の企業も大手が名を連ね、奈良県では想像できないレベルのおまつり。
それが障害がある人とない人をつなぐ「つながりまつり」でした。

 

年によっては、フリーマーケットや市の建物を使った(市主催の)イベントも同時開催され、それはそれは賑やかで。
(水道局が水道水とミネラルウォーターの利き水体験をやっていたり、周辺の老人会さんが木でつくるおもちゃ体験コーナーをやってらしたり)

 

「いつかこんなお祭りを大和高田市でやりたい!」

 

KissAでも似たようなセリフを書いた記憶があります(笑)
こうして始まったのが「こどもまつり」でした。
長くなりましたので続きは後編で。